イタリア旅行の募集の殆どは、コストダウンによる安価な商品造りの成果として、
★ ミラノ ⇒ ヴェネチア
★ ヴェネチア ⇒ フィレンツエーローマ(ナポリ・オプション)
を8日間程で忙しく移動するものだが、シニアーのためのツアーは、1都市にゆったり滞在してその国の生活、文化、芸術を紹介する 少しハイクラスな旅も支持されるのではないかと思う。
リピータのシニア旅行層には、是非、本当の意味でのローマが味わえるこのような場所を、ローマ観光に入れてほしい。
ローマの喧騒から隔絶された静寂の中の一時は、イタリア旅行の永遠の思い出になるだろう。
修道院はヌルシア出身のベネディクトゥスが529年少数の弟子と共にイタリアのモンテ・カシーノに修道院を建てたことに始まるが、実はその前にここスビアコで修行をしている。
スビアコはローマから東におよそ90km、シンブルイーニ山地とアニエネ川の谷間の田舎町。
その奥の右岸に岩壁に張り付くような聖ベネディクトゥスゆかりの修道院がある。
特に見所は、聖ベネディクトが3年間にわたり、 食料も屋外から洞窟の中へロープでつるされる隠遁生活を送った修道院下段の洞窟。
聖なる洞窟はイタリア語で「サクロ・スペッコ(Sacro Speco)」、 英語では「グロット オブ プレイヤーズ(Grotto of Prayers)」と呼ばれ、ベルニーニの弟子アントニオ・ラッギ作の十字架を凝視し、胸に手を当てた 若き日の聖ベネディクトゥスの彫刻が飾られている。
聖ベネディクトが修行した最初の修道院は聖クレメンテと呼ばれたが、 その後彼をしたって12の修道院が建てられた。
9世紀には数回のサラセンの侵略と破壊にあったが、ローマ法王グレゴリー4世によって再建され、 レオ5世は修道院を完全な形にした。
広場の正面にはドゥオモ、右には教皇の宮殿の建物がある。
スビアコの町から3kmほど、聖ベネディクトの修道院に行く道の右側にある聖スコラスティカ修道院も見学可。 聖スコラスティカは聖ベネディクトと双子の妹といわれる。 修道院は皇帝ネロの湖があった場所に建てられ、12の修道院のうち地震やサラセンの侵略にも耐え、今日まで残っている。 当初は聖シルベスターと呼ばれ、16世紀に今日の名前になった。 11世紀の始めフンボルト修道院長の時代の鐘楼が美しい。
聖ベネディクト修道院(15時~18時)、 聖スコラティスカ修道院(15時30分~19時)の見学時間に合わせて
ローマ市内テルミニから地下鉄B線で9番目のポンテ・マンモーロ(Ponte Mammolo)駅で下車。
コトラル(Cotral)社のバスに乗り換え高速道路A24号線を東に走り、
マンデラのジャンクションで州道411号線に入り、20kmほどでスビアコ(ローマ広場〕到着
<往路>ポンテ・マンモーロ発13時15分/スビアコ着14時30分。スビアコの町から往復1時間半、 現地1時間。
<帰路>スビアコ発17時/ポンテ・マンモーロ着18時15分
乗換地のフィウッジは飲む温泉地として世界的に有名。 バスと列車の待ち時間の間にコップで温泉を飲むこともできるコース。
<往路>ローマ・テルミニ駅12時47分発/フィウッジ着13時39分。
コトラル社のバスに乗り換え州道411号線を北回りと逆方向からスビアコへ。
フィウッジ発14時20分/スビアコ着15時30分。
<帰路>スビアコ発18時30分/フィウッジ着19時40分のバスで駅に移動。
フィウッジ発20時32分/ローマ着21時42分の列車で帰着。
*季節、曜日により運行日と時間が変わる場合があります。
ローマのサッカー(Calcio:カルチョ)チームに、ラツイォとローマの2つのチームがある。 このチームがローマのスタジアムで試合する日は、会社内もフアンが2分され、朝からサッカーの話で 仕事が進まない。 飛行場のポーターなども、その日は頭がサッカーのことで一杯で、荷物のことなど余り気にかけない。 その日にはロストバッゲージ(機内に預けた荷物が予定空港に出てこないこと)が多いのだそうだ。 ところでいつのころからか、ロストバッゲージも旅行会社の責任になっている。 理由はロストバゲージをするような航空会社を選んだのが悪いとのこと。 トレビの泉ではスリが大変多いが、そこで財布を取られと、そういう危ない 場所に連れて行った旅行業者が悪いと言われるそうだ。