ルネサンス文化が花開き、今も世界中の人を魅了してやまない花の都フィレンツェには、紀元前1世紀のローマ劇場、寺院、祭壇、ローマ道、 謎の民族エトルリア人の紀元前4世紀の寺院と祭壇。 紀元7世紀ロンゴバルド時代の死者の街ネクロポリス(Necropolis)、考古学博物館など興味深い古代遺跡を見ることができる。
イタリア旅行でルネサンス芸術・建造物を観るには、アルノ川に沿った世界遺産の街、フィレンツェだ。
そこは歩けば歩くほど今なお、ルネサンスの魅力が発見できる街だ。
高台のミケランジェロ広場から、アルノ川とフィレンツェの全景を展望する。
その後、徒歩で ドゥオモ、 シニョーリア広場、 ウフィツィ美術館を見学。
イタリア旅行でフィレンツェをじっくり堪能するには2泊は欲しい。
東西に流れるアルノ川の渓谷に開けた街フィレンツェ。
北のボローニャから車でフィレンツェへ行く。
高速道路アウトストラーダA1を走り、アペニン山脈を越えると、左手前方にフィレンツェの街が見える。
高速道路からフィレンツェ市内への入口はノルド(北)、シーナ、チェルトーザ、スード(南)の4箇所のジャンクション。
今回はチェルトーザ(Certosa)で降り、セネーゼ通りを直進。
ローマ門を通り過ぎ、有名なアルノ川のカッライア橋を渡ると、フィレンツェの中央駅、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅前広場に到着する。
一方通行(Senso Unico)に注意して目指すホテルの駐車場に車を入れる。
車を利用すれば、駅から北東に15分ほど向かった丘の中腹にある知る人ぞ知る高級ホテル「ヴィラ サンミケーレ」を訪ねたい。
また、ヴィラから道を登ったフィエゾーレ(Fiesole)の街には、紀元前1世紀のローマ劇場、寺院、祭壇。
紀元1世紀のローマ道、ローマ風呂。
謎の民族エトルリア人の紀元前4世紀の寺院と祭壇。
紀元7世紀ロンゴバルド時代の死者の街ネクロポリス(Necropolis)、考古学博物館など興味深い古代遺跡を見ることができる。
フィレンツェへ向かうのに、ユーロスターも利用できる。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅まで、ミラノから2時間45分、ヴェネッチアから2時間51分、ボローニャから1時間、ローマから1時間30分の距離。
ヨーロッパの駅は建物もすばらしく、旅の雰囲気を味わうにはおすすめ。
しかし、便利だが気をつけたいこともある。
切符を買うときや駅の休憩室、記念写真を撮るときなど手から荷物を離すと瞬時になくなることもしばしば。
手を離した瞬間にそれはお恵みと解釈されるので要注意。
昼間は銀製品、装飾品店が軒を連ねていますが、朝の静寂に包まれたヴェッキオ橋もまた違う表情を見せてくれます。
前号で紹介した天才画家、マザッチョの絵画が見ることができます。
全ての道はローマに通じるの言葉にあるように、地方の町からローマに向かう道の門はローマ門と呼ばれていた、とのこと。
川の傍のホテルに泊まったら朝の散歩が気持ちいい。
ヴェッキオ橋までの朝の散歩は、フィレンツェをいつまでも忘れさせない。散歩の合間にバール(カフェ)でひと休み。
カフェといえば普通エスプレッソを指すが、旅行者はカプチーノ(エスプレッソの上に泡状のミルクを載せたもの)の注文が多い。
ちなみにイタリア人は、ミルクが胃にもたれるので朝以外カプチーノは飲まない。
コルネット(クロワッサン風のパン)とジュースは、人参と林檎のミックスジュースを注文して夕食のために軽く済ませる。
フィレンツェのウフィツィ美術館は必見の場所。
ウフィツィ美術館において、ガイドの説明にも飽きずに美術館を観るには、名画の登場人物をキーとしてメモしておくといい。
マリア様は、大体赤の衣服に青のマントで登場する。
キリスト教の聖徒はたくさんいて判りづらい。そこで聖ペテロ(ピエトロ)は、鍵を持っているのが決め手とする。 アッシジの聖フランチェスコは、僧衣をまとってその一部が破れている。 マグダラのマリアは長い髪に赤のマント、聖セバスティアヌスは矢で射抜かれているなど、特徴を覚えておくとイタリアの他の美術館でも役立つだろう。
中央にヴィーナス。向かって右が西風ゼフィロスがニンフのクロリスにタッチすると女神フローラに変身。 左手には三美神、左から愛欲、貞節、美の女神といわれている。 ヴィーナスの頭上には、誰かを射ようと目隠しをした子供のクピド(キューピット)。 いちばん左手には天と地を結ぶ使者クロリスが描かれている。
わずか27歳でこの世を去った天才画家 マザッチョ。
本名はトンマーゾ・ディ・セル・ジョヴァンニ。
ウフィツィ美術館にも、マゾリーノとの合作といわれている「聖アンナと聖母子」がある。
マザッチョの絵は、アルノ川を挟んでウフィツィ美術館とは反対側の、サンタ・マリアデル・カルミネ教会、ブランカッチ礼拝堂で 「貢の銭」や、
「アダムとイブの楽園追放」 などマザッチョの傑作を見ることができる。
ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロもここに通って壁画を模写したといわれているほど。
ツアーでは殆ど紹介されていないが、イタリア旅行でのフィレンツェ半日自由行動のときに隠れた名画を堪能してほしい。
フィレンツェでの食事は ビステッカ・アッラ・フイオレンティーナという、巨大ステーキがおすすめ。
味付けは塩とレモン汁だが、日本から持って行った醤油味を加えると味も引き立つのでは。
フィレンツェのシンボル、ドゥオモの ブルネレスキーホテルの近くのレストラン、 ダ・リノ(Da Lino)は家族的雰囲気の小さな店だが、おいしいステーキを食べさせてくれた。
食に興味があればフィオレンティーニの胃袋を支えるサン・ロレンツオ教会の北にある中央市場(Mercato Centrale)に行ってみるのもよい。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から400mほどで到着。
アドリアティコ
雰囲気が明るく、ロビー、部屋もゆったり感満点です。駐車場も完備されています。
エクセルシオール
フィレンツェの高級ホテルです。
ヴィラ サンミケーレ
15世紀に建造された修道院をホテルにしたもの。
アンティークな家具や調度品に飾られた内装の重厚さと洗練されたサービスが特徴。
バールのタイプ | 内容 |
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リストランテ・バール | 食事がメインのタイプ |
エノテカ・バール | ワインやお酒がメインのタイプ |
カフェ・バール | カフェメニュー中心のタイプ |
ピッツェリア・バール | パスタやピッツァがメインのタイプ |
バニーノ・バール | イタリアンサンドイッチを楽しむタイプ |
バスティチェリア・バール | デザート類メインのタイプ |
ジェラテリア・バール | ジェラートメインのタイプ |
イタリア旅行でのフィレンツェ自由行動日は、 斜塔で有名なピサのオプショナルツアー(別費用旅行)が組まれている事が多い。
コースによっては郊外のホテルになることもある。申込み時に確認が必要だ。
ルックJTBでのイタリア旅行は、各コースとも同じ表記で統一されていて安心感がある。
フィレンツェをじっくり鑑賞したいときは、
イタリア旅行のパック旅行日程表中のフィレンツェ宿泊ホテルの表示も、旅行業者によって様々なので要注意。