ミュンヘンの旅では、ルートヴィヒ2世(1845年~1886年)の話は避けて通れない。 ヴィッテルスバッハ王家出身で、1864年に18歳でバイエルン王となり、シュタルンベルグ湖畔で生涯を閉じた悲劇の王の物語を訪ねる旅は、 ミュンヘンが起点となる。
ルートヴィヒが往年時代を過ごしたホーエンシュバンガウ城。
白鳥の館の名を持つこの城で、幼少時代から中世の伝説に登場する白鳥の騎士に憧れる。
15歳のときに白鳥の騎士が登場する「ローエングリン」を鑑賞。
翌年「タンホイザー」を観て感動に打ち震え、すっかりワーグナーの虜になってしまった。
その後「ニーベルングの指輪」「トリスタンとイゾルテ」など、ルートヴィヒは、ワーグナーの楽劇完成と上演のために、多大の出費を行っている。
バイエルンの収入源は塩の交易、数億の国王の年間個人収入の10%以上は、ワーグナーのためにつぎ込んだといわれる。
ルートヴィヒ2世が建てた城は3つ。
数十億の資金を投じてノイシュバンシュタイン城、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城を建築。
その後、財政破綻と王の死で建設は中止。
城建築に関する国王の常軌を外れた行動に、政府は一方的に国王の精神に異常有りと判断して、ミュンヘンの南西シュタルンベルグ湖畔のベルグ城に幽閉。
その後ベルグ城近くの湖畔に国王と医師グッテンの死体が発見される。
ベルグ城のあるシュタルンベルグ湖畔には、皇女エリザベートの育った館がある。
ベルグ城のあるシュタルンベルグの町までは、ミュンヘンから列車がでている。
急行で約1時間、そこから湖畔の観光地をバスで廻る。
ベルグ城は入場できないが、城の脇の山道を湖に向かって20分ほど歩くと教会があり、教会から湖に向かって階段を下りたところが、二人の死体が発見されたところ。
筆者が行ったときは、湖の中に十字架が立てられてあった。
エリザベートが16歳まで住んでいた、ポッセンホーヘン城(いたずら屋敷)や、ルートヴィヒとの出会いのバラの島はシュタルンベルグ湖を挟んでベルグ城の反対岸。
ツアーではあまり行かない、ヘレンキームゼー城も有名。
国王の悲劇的な死により完成をみないで工事は中断されたが、今その遺産を見学できる。
城のあるキーム湖は、ミュンヘンとオーストリアのザルツブルグを結ぶアウトバーンA8号線の、ややザルツブルグ寄りのドイツ国内最大の湖。
湖畔のプリーン・アム・キムゼーまではミュンヘンから列車で約2時間弱、到着駅からかわいいキーム湖鉄道に乗って船着場まで向かう。島までは船で10分ほど。
船着場に着いたら城まで森の中の小道を20分ほど歩くと前庭に到着。
宮殿の見所の装飾品、陳列品はヴェルサイユ宮殿とルイ14世に関わるものが多い。
レストラン | 特長 |
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Orando am Platzl | ホーフブロイハウス傍。ウィーンの館風のプラツエルホテル内にあるレストラン |
Pfistermuhle | ホーフブロイハウス傍。16世紀以来の伝統的雰囲気がある。 |
Ratskeller | マリエン広場の市役所の地下。レーヴェンブロイビールやビュルツブルグ産ワインがおすすめ。 |
Zum Spockmeier | マリエン広場傍。暖かい雰囲気で、自家製ソーセージがおすすめ。 |
Augusutiner Grossgaststatten | 聖ミヒャエル教会傍 |
Andechser am Dom | マリエン広場傍。ビストロ風、修道院ビールが飲める。 |
Glocken spiel Cafe /Bar/Restaurant | マリエン広場、市庁舎の仕掛け時計、鐘楼の眺めもよい。 |