アイゼナハ(Eisenach)は、旧東ドイツの都市。ヨハン・ゼバスティアン・バッハの出生地としても知られる。 ゲーテ街道のヴァルトブルク城は、世界遺産に登録されている。
ライプチヒ、ドレスデンから西にワイマール、アイゼナッハ、フルダを通ってフランクフルトに抜けるおよそ400kmの道は、 ゲーテ街道と呼ばれている。
ゲーテは1749年フランクフルトに生まれ、ライプチヒの大学で法律を学んだ。
1832年ワイマールで亡くなるまで、ゲーテは素晴らしい詩を中心としたさまざまな芸術を世に送り出した。
そのゲーテの足跡を、フランクフルト、ワイマールのゲーテの家で、しのぶことができる。
ゲーテ街道のほぼ中間点にあるアイゼナッハの丘の上には、ヴァルトブルグ城が悠然と建っている。
城門を入り、中庭の右は古城ホテル(Hotel auf der Waltburg)として利用できる。
木を多様した落ち着いた部屋で、広さも問題ない。できれば先端側の部屋が眺めがよいだろう。
南側の部屋はチューリンゲンの広大な森、北側の部屋は夜になるとアイゼナッハの町の明かりが見えて、幻想的。
食事は階を違えたレストランで食べるが、ここもまた落ち着いたシックな雰囲気だ。
5~6月の季節に賞味できる、白アスパラガスがおいしい。
ホテルを挟んで反対側がヴァルトブルグ城となっている。
ヴァルトブルグ城の最初の話題は、ヴィテンベルグで登場した マルティン・ルターだ。
1517年、ヴィテンベルグ城教会の扉に95ヶ条の質問状を貼りだした後、ハプスブルグ皇帝になったカール5世と1521年ドイツのウォルムスの帝国議会で対決したが、ルターは自己の行動を撤回せず、帝国追放の刑が宣告された。
しかし、ルターのウォルムスからの帰還途中ザクセン選帝侯がルターを保護し、このヴァルトブルグ城にかくまったという。
その後ルターは、民衆にも聖書が理解できるようにしたり、宗教改革に関する論文を執筆した。
ルターの農民に対する、深い愛情を感じずにはいられない。
彼が活動した部屋は城の奥にあり、歴史のドキュメントの1ページとして興味をそそる。
ドイツといえば自動車を忘れてはいけない。
鉄道を挟んで旧市街と反対側に、オペルの自動車工場がある。
ドイツ人の車に対する情熱には驚きの一言。
フォルクスワーゲンの工場があるハノーバーの南の町、ウオルフスブルグ(狼の町)に、鉄道駅から歩いて10分程度ところにオートシュタート(Autostadt)と呼ばれる場所がある。
文字通り自動車の町で、工場に隣接し自動車博物館、ホテル、レストラン、遊技場などが立派に完備されている。
時間がある人はホテルに数日前から泊まり、自分に注文した車が工場の最終ラインを通過するのを見て、走行距離ゼロから自分で運転していくのも非常に楽しい。