イタリア半島付け根西側の地中海地域はリグーリア州。
そこは、リヴィエラ海岸と呼ばれ、ミラノやヴェネチア、フィレンツェなどの定番コースとはまったく違った魅力に溢れている。
チンクエテッレは、リヴィエラ海岸の切り立った断崖の入り江や、丘の上の段々畑の美しい牧歌的な姿の隠れ里だった。
現在は、陸には道路が整備され、鉄道は5つの街すべてに停車。
海上からは、ポルト・ヴェーネレの港から船も運航され、チンクエテッレは、容易に訪れることができる観光地となっている。
ジェノバの ロッリー宮殿などは、今年2006年7月に世界遺産に指定。
チンクエテッレと小島群、ポルト・ヴェーネレは1997年に世界遺産に指定されている。
道路、鉄道、船の交通機関やホテルも整備されているので、個人旅行でもそれぞれの街には気軽に行くことができる。
リオ・マッジョーレ(Riomaggiore)は、ポルト・ヴェーネレから船で行くとチンクエテッレで最初に姿を現す村。
赤茶けた岩肌、山の上には14世紀の教会、城跡が見える。
街の名前はマジョール川「Rivus Major」に由来する。
リオ・マッジョーレから隣村のマナローラまでの30分ほどの崖の上の道は、 愛の道(Via dell'Amore)と呼ばれている。
マナローラ(Manarola)は、海に面した岩盤の上にカラフルな家が張り付くように並ぶ。
ローマ時代に村の上に砦が築かれていた。
街の名は、死者の霊に捧げられた教会「Manium Arula」に由来するらしい。
14世紀の教会や、10世紀以来崇拝されている健康を祈る聖母「Madonna della Salute」が街にある。
コルニリア(Corniglia)は、チンクエテッレで唯一断崖上の村。 紀元前、ローマ人がこのチンクエテッレ地方を侵略した後の戦利品として、広大なワイン栽培地をコルネリ家が分配され、コルニリアの名前の元になったといわれている。 街の教会は11世紀に建てられた教会を引き継ぎ、14世紀に建築。 駅から街までは300以上の階段を上る。
チンクエテッレでもっとも美しい村。
11世紀のはじめ、レッジョの丘の上に教会が建てられ、12世紀から村は海に向かって広がっていった。
ヴェルナッツァ川が海に流れ込む小さな広場には、14世紀のゴシックーリグリアン様式の教会がある。
街の名はローマ人が入り江と呼んだ「Vulnetia」と関連しているとのこと。
赤い岩肌のためモンテロッソ(ロッソはイタリア語で赤)と呼ばれる。 家々、ワイン畑、オリーブ畑、レモン畑で一杯の2つの谷が山から海に下っている。 一方のFeginaの砂浜はホテルも立ち並び夏になると海水浴の客で賑わい、12世紀の教会、中世の建物は旧市街にある。
突き出た半島の先にあるポルトフィーノは、 ラパッロから車で海岸線を15分、サンタ・マルガリータ・リグレから10分程。
ポルトフィーノの入り江には、漁船、ヨットが浮かび、街には小さな教会、レストラン、ショップが立ち並び、イタリアの素朴な漁村の雰囲気が味わえる。
ラパッロとサンタ・マルガリータ・リグレまでは、北のミラノから列車(IC)でそれぞれ2時間15分、2時間、10分程、フィレンツェからラパッロまではICで2時間45分ほど、サン・マルゲリータ・リグレまではICと普通で早くて3時間程で到着する。
ポルトフィーノが持つもうひとつの顔。それは、世界的な富豪、有名人などのリゾート地としての顔です。 なかでも、港を見下ろす丘の上にあるホテル・スプレンディードは、ハリウッドの人気俳優なども泊まる最高級リゾートホテル。 花に囲まれたホテルのテラスで、ひとときのティータイムと共に、VIP気分を味わえます。 そのために、車で50分ほどのジェノバの飛行機の待ち時間を利用して車で駆けつけた人もいるほどです。