ヨーロッパ旅行特集

ヨーロッパの豆知識

運河とチューリップのオランダ、美食の国ベルギー、自然が美しいルクセンブルク


運河を中心に美しい街並みが広がるオランダ。美食の国ベルギー。自然と古い町並みが美しいルクセンブルク。 ベネルクスは、四季折々で色々な楽しみ方ができます。

ベネルクスは見所満載:8~10日間ツアーで周る旅

キューケンホフ チューリップ公園

世界で最も美しい春の庭園は3月中旬から5月中旬まで開園します。 700万株の球根花が32ヘクタールの園内に咲き乱れ、屋内パビリオンでは息を呑む花の展示会が行われます。

ミューズ川沿いの小さな町ディナン
11世紀初めに築かれた城砦の下にこぢんまりとひらけた“絵のような街”。
中世以来の伝統もこの街のいたるところに。
岩山と渓谷がつくり出す独特の景観銅細工ディナンドリーのふるさと。
正面ノートルダム寺院のステンドグラスは大きく美しい。

Vianden(ヴィアンデン)・Esch-sur-Sure(エッシュ・シュル・シュール)・Clervaux(クレルボー)など、田舎町には古城と渓谷美があります。
ヴィアンデン城は、ロマネスク時代とゴシック時代の最大かつ最も美しい封建時代の邸宅の1つです。 城は11世紀から14世紀にかけて建てられ、1977年に国有になりすべての城が復元されました。 ヴィアンデン城はヨーロッパを代表する歴史的建造物の1つです。

大手5社のベネルクス・パッケージ旅行のパンフレットがあります。 専門家の私が見ても、パンフレットは細かくて大変わかりにくいです。

  • 同じ日程なのにツアー価格が違うのはなぜか?
  • 同じ料金なのに食事もホテルも日程も違うのはなぜか?
  • 8日~11日間コースと様々だけど、選ぶ基準って何?
  • オプション旅行は何がいいの?
  • フリータイムあるけど、どこへ行けば一番いいの?
  • 2名催行保証と20名催行とどう違うの?

などなど、読めば読むほど疑問だらけで、もう行く前に疲れてしまいます。
各社の旅行期間は8日~11日間、ホテルランク・食事条件などだいたい同じで料金は19万円~35万円までいろいろです。
何を基準に選んでいいのかわかりません。二人で行けば、30万円以上も料金が違ってきます。
別に、ビジネスクラスでも5つ星ホテルの連泊でもないのに、どうしてこうも違うのでしょう? よくわからないまま、だいたいは旅行会社の対応のいい所とか人の話で決めてしまいます。
しかし、年に1度か2度の海外旅行、しかも高額商品の購入なので、絶対損しない選び方をしましょう。

絶対後悔しない選び方

日本語読みは、クレーラー・ミューラーともクローラー・ミューラーともあり、検索に迷いますが、正確な発音は、レとロの間、ちょっと喉に詰まるような日本人には困る発音です。
Kroller Muller Museum は、300点のゴッホの絵画や素描画の膨大なコレクションを所蔵し、絵画ファンならずとも、オランダでは必見のポイントです。
アムステルダムから高速1号線(A1)を1時間東へ。 途中 'Park Hoge Veluwe' の標識をオッテルロー(Otterlo)方面へ国道を南に20分程度で目指す美術館に到着。
美術館はデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中にあるので、国立公園のゲートを入ってから美術館に行きます。 専用バスや車で行く場合は、オッテルローを超えて南のSchaarsbergenのゲートから入ると美術館傍まで 車でOK。 公園入場料はゲートで支払い。美術館とコンビネーションチケットもあります。
この国立公園は別名【ゴッホの森】とも言われ、自然、古城、サイクリング、チーズ作りなど、自然と芸術を満喫できる広大なスポットで、美術館見学だけで終わらせてしまうのはもったいない魅力いっぱいのエリアです。
ゴッホ(Vincento Van Gogh)は1853年に6人兄弟の長男としてオランダ(Zundert)に生まれ、1890年7月27日に自殺を図り、2日後の7月29日にフランス(オーヴェール:Auvers)で亡くなりました。
弟のテオも兄の後を追うように、1891年1月21日にオランダ・ユトレヒトで亡くなりました。 二人の墓は現在、パリ北西部のオーヴェール・シュール・オワーズ(Auvers)に移され、兄弟並んで眠っています。
ヨーロッパで絵画を鑑賞するとき、画家の生まれた年をあらかじめ調べておき、美術館に陳列されている絵の作成年から引くと、目の前の絵が何歳のときに描かれたかがわかり、画家の人生における表現が判り面白く鑑賞できます。ちなみにピカソは1881年と覚えやすいので是非覚えておいてください。

クローラー・ミューラー美術館の更なる楽しみは、まずその庭です。 箱根彫刻の森美術館が参考にしたとのことですが、庭のそこここに彫刻が浮かんで飾られています。 日本の石仏を配置した小道もあります。(美術館から直接はいれますが16時30分まで)
また美術館前には無料の貸し自転車がありますので、国立公園内の自転車での散策もいかがでしょうか? 北に少し行くとSt.Ghubertusの標識があり左に曲がると綺麗な湖のほとりに出ます。 水鳥と遠くにみる館の佇まいに思わず見とれ、しばし時間の経過を忘れてしまうくらいです。

ルクセンブルグ「世界遺産」は城塞の町。今はヨーロッパの金融都市です。
市内だけでは見るべきところは多くないので、アルデンヌ古城めぐり(アンヌボア城)とセットにした10日間コース がお勧めです。 アルデンヌ地方、ナミュールからディナン、ルクセンブルグまで古城が点在しています。
狩猟のお城、別荘風のお城、第1回十字軍の貴族のお城など、どれも興味満載です。 アルデンヌより高速道路は世界遺産の町ルクセンブルグに入ります。 この町は王宮のある山の手旧市街と駅のある新市街に渓谷によって分かれています。
ホックの砲台からルクセンブルグ市内の景観が一望できますが、可能であれば川を挟んで反対側から旧市街を見あげることもお勧めします。 またリピーターの方には、列車でいけるルクセンブルグ郊外のヴィアンデン城もお勧めです。

ベルギーは食、絵画、古城など魅力溢れる国です。リピーターやテーマをもった方に適しています。
コース作りでは、ディナン近郊にあるアンの洞窟(コンサートあり、ボートツアーあり、楽しい鍾乳洞めぐり)、同じくアルデンヌからルクセンブルグへ向かう途中のオラヴァル修道院と修道院ビール、ブルージュから少し足を伸ばしたオーステンドなども組み入れたらいかがでしょうか。 太西洋に面したリゾ-ト都市で、画家のアンソールやデルボーでも有名。 本当においしいシーフードを味わえますよ。

旅の要素は顎・足・枕。
顎とは旅の食のアレンジです。ビジネスクラスと謳っていても現地での食のソフトが必ずしも充実しているものとなっていません。 オランダ・ベルギー旅行の楽しみの一つは食の国ベルギーでの食事です。

食のお勧めは、ルックJTB

食のアレンジにオランダ・ベルギーらしい気配りがあります。 特に旬の味としての白アスパラガスは絶対お勧め。ベルギーメッヘルン産が美味しいと言われています。

近ツーHoliday は夕食をレストランで楽しむ

風車やポンプ場を改造したオランダらしいレストランや運河沿いのレストランでの食事が大変素敵だと思います。 レストランが持っているそれぞれの個性と雰囲気が旅の味わいとなり、いつまでも感動的なシーンとして思い出に残るでしょう。

オランダといえばチーズの国、 オランダは世界一のチーズ輸出国。
チーズを作る町としては、ザイドホランド州のゴーダとノールトホランド州のエダムが有名です。 朝食にチーズも並んでいますが、折角オランダにきたのですから、昼食時にその地方のチーズを前菜として賞味し、ガイドさんからチーズの話をきくことも、また深い思い出となるでしょう。 最近はわさび入りのチーズが人気と聞いています。
魚料理はドーバーソール(ヒラメ)であることを期待しましょう。
グリルされたソール(舌平目)があたかも魚のステーキ感覚の肉厚で大変美味しく、ポテトと人参の突合せと一緒に賞味できれば最高です。
オランダで魚料理といえば、ハーリング(にしん)も思いだします。 街角で大きな口をあけてパクついているオランダ人をよく見かけます。 レストランでは普通玉葱のみじん切ときゅうりとピクルスを添えてたべますが、和風に 醤油でたべるのも美味です。 是非、必需品に醤油の持参をお忘れきよう。

ヨーロッパと言うと、誰もがフランス/スイス/イタリアを中心に旅するでしょうが、ベルギーこそツーの穴場です。 歴史的建造物・絵画・食など、中世の異国をタップリ味わえる情緒豊かな国です。

ルーベンスの絵とノートルダム大聖堂

ルーベンス が描いたキリストの絵画が見られるノートルダム大聖堂。 ルーベンスのキリストの絵は筋肉がたくましく描かれていますが、 アントワープの躍動と発展を願って描いたものと言われています。 中央の聖母被昇天、祭壇両脇のキリストの昇架・キリストの降架、見るものに鳥肌が立つような迫力で迫ってきます。

ネロ少年と犬のパトラッシュの話(フランダースの犬)

ノートルダム大聖堂のルーベンスの絵といえばネロ少年と犬のパトラッシュの話(フランダースの犬)が思い出されます。 貧しい孤児の少年ネロと犬のパトラッシュは住まいのあるホーボーケン(アントワープ中心から車で約20分)からアントワープまで毎日ミルクを売りに行っていました。 絵の大好きな少年は、大聖堂の中のルーベンスの絵を見ることでしたが、お金を払はらわなければ見る事ができませんでした。 悲しい出来事の続くクリスマスイブに彼らはルーベンスの絵が見たい一心で大聖堂への道を辿りますが、死の直前に稲妻の光の中でやっと見ることができた絵です。
1985年2月27日ホーボーケン観光局の前にネロとパトラッシュの像の除幕式が行われました。 観光局の中には日本の地図もあり、日本人訪問客が印したピンで埋められています。

ルーベンスの絵を鑑賞するにはアントワープ王立美術館がお勧め。
美術館のなかのルーベンスの部屋,1階のCとIがその部屋です。 他にランツ ハルス、ブリューゲル、ジョルダンスの絵などもあり、絵画好きにはたまらないコレクションがいっぱいです。
王立美術館へは市電もOKですが、デザイナーズショップが集まっているナショナル通りを徒歩20分程度で到着。 この美術館には前衛的とでもいえる聖母子があります。 この絵は15世紀のフランスの画家フーケの描いた「ムーランの聖母子」で、モデルはシャルル7世の寵妾といわれています。
ヨーロッパのにはたくさん多くの美術館があり、聖母マリアのイメージの変遷を教えてくれる、ルネサンス時代の多くの聖母子像があります。 ルネサンスの息吹きを感じながらの【聖母の名画を巡る旅】も、きっと大きな感動をもたらしてくれるでしょう。

ノートルダム大聖堂周辺の散策

大聖堂の北側、市役所との間はマルクト広場でアントワープの地名の由来となったローマ兵士ブラボーの像の噴水とギルドの館風の家が立ち並んで情緒満点です。
市役所から2~3分奥に進むとステーン城が見え、スヘルデ川べりにでます。 集合までの時間に是非足をのばしてください。
大聖堂のすぐ南側はアントワープで最も賑やかなフルーン広場。いろいろな人が自由に思い思いのことができるのがヨーロッパの広場。 中央にルーベンスの像がありますが、それを背景に大聖堂をバックにするのが写真スポットです。
大聖堂とは司教の座るカテドラのある聖堂の意。イタリアではドウオモ、ドイツではドーム、ミュンスターと呼ばれます。 ルーベンスの家はアントワープ中央駅とフルーン広場の中間。どちらも徒歩で10分程度。ルーベンスが宮廷画家として活躍した中世期を巡ってみてください。

Jonathan Smith
Chief editor, Magazine

You may also like