地球一周360度を一日24時間で割り算しますと、経度15度で1時間の時差になります。夏時間では、日本とヨーロッパは7時間の時差です。 ところで、ヨーロッパと言っても、パリから航空機で約2時間離れているウイーンが同じ時間で、50分程度しか離れていないロンドンと1時間時差があるというのは、どういうことでしょうか?
時差を使えば皆さんでも飛行時間が計算できます。 例えば日本を13時に出発、アムステルダムに17時に到着の航空機の飛行時間は?
時差を使えば皆さんでも飛行時間が計算できます。
例えば日本を13時に出発、アムステルダムに17時に到着の航空機の飛行時間は?
① 日本時間13時はアムステルダム時間では?
13 - 07 = 06時です。
② 06時から17時まで時間がかりますからその差が飛行時間となります。
17 - 06 = 11時間
ヨーロッパは、通常 3月下旬の深夜から10月下旬深夜まで夏時間 (サマータイム)になります。 このため日本との時差は、前日の標準時間(冬時間)に比べて1時間短くなります。 日本時間では午前10時に一斉に変わります。ヨーロッパにお電話をかける際やお仕事の締め切りなどの際は、特にご注意ください。
現状サマータイムについては、アイスランド、ロシア、ベラルーシ、トルコを除いた国が採用していますが、EUでは2021年から廃止する方向で検討されています。
欧州連合(EU)の欧州議会は26日、夏の間だけ時計を1時間進める、いわゆる「サマータイム(夏時間)制度」を2021年に廃止する法案を可決した。今後、EU加盟国の代表との話し合いで、最終的に廃止するかどうかを決める。
欧州委員会がEU市民を対象にした昨夏の調査で、8割以上の回答者が健康への悪影響や交通事故の増加などを理由に、この制度に反対。欧州委が廃止を提案していた。
現在もEU内では各加盟国が三つの時間帯から標準時を選んでいる。加盟国は制度が廃止された後、それぞれの国で夏時間を通年で採用するか、標準時で通すのかを選ぶ。
別名デイライト・セービングタイム(Daylight Saving Time:DST)とも呼ばれるサマータイム制度は、夏の一定期間、時刻を1時間前後進める、日照時間の有効活用を目的とした制度。EU加盟国に加えて、アメリカやオーストラリアなど、緯度が高く夏の日照時間が長い国々で多く導入されている。
一方で、生活リズムの変化によるうつ病や心臓発作のリスクの増加、日付・時刻が関係する各種システムの更新による社会・経済的影響などの懸念もある。また、期待されていた省エネ効果もさほど見られないことから、近年ではサマータイム制度に対し厳しい目が向けられていた。 その流れが、今回のEUにおける制度廃止の決定へ繋がっている。