ヨーロッパ航路の飛行機の窓から見る景色は格別なものがあります。
折角の飛行機旅行ですので、空から、陸から、川から、海から、全て自分の脳裏にメモリーさせて帰らないと気がすまない習慣になっています。
各都市1泊、それも夜遅く着いて朝早く出発する神風ツアーでは、飛行機でも、現地の移動バスの中でもずっと寝ている人が多いようですが、異国の景色をゆっくり見れない旅なんて、旅行代金の半額は捨てているようなものです。
さて、ヨーロッパの飛行機旅行では、座席は右と左と、どっちが得か?
ドイツ・フランクフルトからローマへの旅立ちは、右側の窓からどんな景色が見えるでしょうか?
フランクフルト空港を飛び立ち、機種が南に向くと、マイン川と林立するビルがお伽の国のように綺麗にみえます。
その後航路はライン川を右にみて南下。
眼下には広い広いドイツの草原と村々が見えシュツットガルト方面へ。
ここから機種が少し左に向き、バイエルン州を通過、そろそろヨーロッパアルプスがその白い姿を現します。
ドイツからスイスへ入り、遠くインスブルックの町とインターラーケンに抜ける広大な谷を過ぎると、
アルプスの三大名峰といわれるユングフラウ(4158m)、マッターホルン(4477m)、モンブラン(4807m)が手前からその白い姿を現します。
窓から下を眺めると、氷河に覆われた山々、ブルーと緑色の氷河湖がそここに見えて、空からしか見えない壮大なパノラマが存分に味わえます。
ヨーロッパ国内での飛行機旅行では、この醍醐味がたまりません。
左側に座っている人は、恨めしそうにそして遠慮しがちに、私のほうに体とクビをもたげてきますが、「残念でした!」
アルプス上空を20分程度で越えると、いよいよイタリアのロンバルディア平原へ入ります。
そこからは、アルプス以前のくすんだ青空から景色が一変します。
アドリア海に反射する光が染める、真っ青な空と海の景色に目が眩むようです。
同じ空でも、わずか20分の時間の経過で、こんなにも違うものかと実感するひと時です。
「哲学の国からカンツオーネの国へ」
時空を超え、ほんのひとっ飛びで、これほどまでに何から何まで違う異国情緒を満喫させてくれるヨーロッパ、何度訪れても新鮮な発見を与えてくれます。
ロンバルディア平原を越えると、ボロニャからアペニン山脈を越えて一路ローマへ。
空港は海の傍にありますが、飛行機はローマ郊外ブラッチャーノ湖上空から右旋回して空港へ着陸。
サービス(?)でローマ上空を通る場合は、飛行機の中から、ローマ市内視察ができて大変ラッキーです。